現在の果実堂の東京事務所は五反田ですが、皆様は果実堂の最初の東京事務所がどこにあったかご存知でしょうか。
2005年の春、果実堂は横浜市内の日本大通りに面する三井物産ビルに入居しました。このビルは1911年(明治44年)に設立されモダン建築の先駆けのような趣きのある建物です。
エレベーターはなんと引き戸式です。
当時の井出社長の頭の中の99%が短編映画製作のことで占められていました。
「この建物がいっぺんで気に入りました。眼下には日本大通りの並木道、ちかくには山下公園、チャイナタウン、港情緒あふれるダイニングバー。このような雰囲気に包まれながら映画関係者とじっくりと打ち合わせしたいと思いましたね」と井出社長。
(要は形から入ったことだと思いますが・・・・)その言葉通り、映画編集者、カメラマン、脚本家の卵達が集って映画談義に花を咲かせていました。
東京事務所にある半透明な洒落たテーブルはその時の唯一の名残りです。
しかし井出社長の想いとは裏腹に映画プロジェクトは好転せず、サプリメント事業やベビーリーフ事業に重心が移行して、それとともに横浜の事務所も果実堂の歴史から静かに消えていきました。
(引き戸のエレベーター)
(五反田東京事務所のガラステーブル)